台風14号が接近中。
明日から2日間の遅い夏休みをとって、遠出する予定だったのだが…
交通機関に不安があるため、中止。残念だが仕方がない。

休んでても仕方が無いので、明日は出勤しようと上司に連絡したところ、休んでて良いとのオコトバ。いや、しかし、休みもらっても強風域に突入しているわけだし、部屋でごろごろしているしかない。うーん。

追記。
上司から連絡あり、明日は自宅待機とのこと。
危険ナシと自己判断したら出勤しても良いらしいが、何だか消極的な物言いだなぁ。現場も気になるし、風雨が弱まっていれば出て行くか。

店頭にて交換?

2005年9月3日 日常
無償交換してもらえることに。サポート担当からのメールを添付して購入店に問い合わせたところ、店頭での交換が可能ということになった。

で、本日、購入店に言ってきたのだけれども。
店頭に在庫が無いので、入荷待ちになるとのこと。
……受け取るために再度来店する必要がある……と。
この店までは車で片道2時間かかるので、正直、受け取りに来るのは面倒くさい。店員さんは、入荷後、着払いで郵送もできますが…といっていたが、低額とはいえ追加費用がかかるのは何だか釈然としない。
交渉の結果、返品返金というかたちで終結。
商品自体は良いものだと思うのだけど…残念。
近場で見かけたら再購入するかなぁ。
サポートの対応も早くて好感持てたし。
冷蔵庫の掃除を兼ねてカレー作成。
ルゥは生協の「こくと香りのカレー中辛」。
原材料の表記が、カレー粉、香辛料、チキンブイヨン…とかなりアバウト。カレールゥの原材料がカレー粉って一体。しかも香辛料は別だし。

とりあえず突っ込んだところで作成開始。
具材がタマネギとイカの切り身(冷凍)しかありません。
仕方が無いので、本日はイカ(のみ)カレー。
微塵切りタマネギを炒め、軽く炒めたイカを投入。
トマトピューレも投下して、中火でしばらく馴染ませた後、水を入れて本格的に煮込む。
ターメリックとカイエンペッパー、ガラムマサラを投入した後でルゥを投入。じっくり煮込みつつ、隠し味の中華ソースをひとたらし。
卵も余ってたので、ワサビ醤油で味付けした炒り玉子を作成。

今日の夕食は、イカカレー+和風スクランブルエッグ+アセロラドリンク。
後入れしたスパイスの香ばしさとイカの歯ごたえがたまりません。
まぁ、具はイカしかないわけだけど。味の方はまぁまぁかなぁ。
ルゥの箱に「炒めたたまねぎとブイヨンのコク・3種のスパイスの香り」とあるが、後入れスパイスのせいで、3種のスパイスを特定することは出来ず。
うーむ。ターメリック、コリアンダー、クミンといったところだろうなぁ。まとめて香辛料と表記してあるからわからない。
ISBN:4652077114 単行本 理論社 2002/05 ¥1,575
男子校のバンカラの伝統が残る都立辰川高校に入学した上田ヒロミは、女子を疎外する居心地の悪さを学校生活の中で感じるようになっていた。そんな折り、合唱コンクールで指揮をしたカリスマ女生徒が出現し、次々と事件が…。
★★=2.0
恩田陸『六番目の小夜子』といい、私にとっては「この手の学園モノ」がかなりツボ。高校生の青春を描きつつ、少しホラー、少しミステリな物語には滅法弱いのであった。

残念ながら物語の真相、全容は語られていないが、本来、そうミステリ要素に重きを置いた作品にはなっていないのであまり気にはならない。むしろ、その不透明な感じが、物語に巻き込まれ、そして物語の終結とともにとり残された主人公の姿を如実に描き出していると思う。
ちなみに、主人公は既刊『これは王国のかぎ』と同一人物になっている。
望月智充監督が贈る光の妖精たちに導かれる少年・少女たちの物語。声の出演は豊永利行、三橋加奈子、斎藤千和ほか。
【第1話「憂鬱で奇妙な夏の始まり」】
 ある夏、逢沢歩(あいざわあゆむ)は離れて暮らす父と過ごすため、東京から2時間ほどの小さな町、田菜(たな)を訪れる。そこで出会う人々は一様に風変わりで、なれなれしく接してくる人ばかり。人見知りする歩は戸惑い、マウンテンバイクで町をさまよってばかりいた。そんなとき、歩は川原で一人楽しそうに遊ぶ小さな男の子と出会う。そして信じられない光景を目にすることになる……。
★★=2.0(1〜12話まで)
NHK・BS2で放送中のアニメ。現在は第1クールの田菜編が終了。第1クール横浜編を放送中。1〜3話を収録したDVD第1巻が8月26日に発売された。

田舎の風景と民間伝承、都会から来た引きこもり気味の少年、神隠しにあった女の子……良いです。すごく良いです。DVDのジャケットではその「良さ」が微塵も出ていないのが残念。
個人的には、もう少しホラーっぽい味付けも欲しいところだが、ファンタジーということで、きれいにまとまった感じ。
いま一番オススメのアニメ。(というほどテレビ見ていないんだけれど。)
第32回メフィスト賞受賞のホラーミステリ。幸せな家庭の主婦には妹にも言えない秘密があった。新興住宅地で全身に紫色の瘤が出来て死亡する奇病が発生する! 失踪した主婦の行方は?
★★=1.5
寄生虫によるバイオホラーとミステリが巧くブレンドされている。
ぞわぞわする虫の描写も秀逸だが、ミステリっぽい全体構成は実に良く出来ている。内容は濃いが、もう少しページがあっても良かったのではと思わせる。過去の事件について、人物描写についてはもっと細かく濃く書いても良かったのではないだろうか。
スプラッターな描写こそ無いものの、首筋やお尻がむずむずすること請け合いの一冊。
忘れていたかった。忘れたくなかった。そして夜会が始まる―。記憶の底に隠蔽された殺人を追う、本格推理長編小説。
★=1.0
中年の主人公が同窓会に参加し、小学校時代の思い出話を語るうちに、記憶の奥底に沈めた暗い記憶を思い出す、という、よくあるストーリー展開。
同級生間の記憶の齟齬、思い込み、事実の誤認により、二転三転する推理が面白い。死んだと思っていた人物が生きていたり、皆が覚えていない同級生がいたり。記憶とは、自分に都合が良いように改変されているもの。私にも、忘れたくて封印した暗い記憶があるのかもしれない。
アメリカ人の新スタッフ23歳の歓迎で飲み会。ビアガーデン。
ビールにも飽きて、強めのジンライムを飲み始めた頃、彼が芋焼酎を割らずにそのまま飲もうとしていたので、とりあえず制止してみる。度数はそうでもないが、独特の匂いなどは外国人にはツラいのではないかと。
ところが、彼は試しに一口飲んで、「OK!OK!」と笑顔。話に聞くと、愛飲しているアルコールはビール(偏見)ではなく、ウォッカらしい。……酒強そうだなぁ。と思っていたら、意外と飲めないらしく結構酔っ払っていたようで。2次会では「フォー!」と奇声を上げていたらしい。「HGなレイザー・ラモンのようだった」とは、同行者の言。

日本語ぺらぺらで、学生時代から留学していたわりには、「こんにゃく」を知らなかったり、中国武術(本人曰く「武術(ウーシュー)」というらしい)を習っていたりとか、結構、クセがありそうで今後が楽しみ。果たしてどんなキャラクターなのか。
“奇跡の男”八木剛士の周辺で何故か頻発する怪事件。女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、ある一人の男に辿りつく。孤独に徹しきれない剛士の心に芽生える複雑な思いを、青春ミステリの先覚者、浦賀和宏が切なく描く!!
★=0.5
『松浦純菜の静かな世界』の続編。
「青春ミステリ」が何を指すのかわからないが、ミステリとしての目新しさは無い。むしろ、八木がいかにいじめられてきたか、そしていかに世界を憎んでいるかの鬱々とした表現に力が入っている。「力」(と呼ばれるもの)の存在も曖昧で、いまひとつ方向性が定まっていない印象も受ける。

前作の「グフパンチ」に続き、今回もガンダムネタが複数ある。
それも含めて、発想がイタくて独善的な八木剛士はかなり酷いキャラクター造詣であるが、それはそれでリアリティがあるのだろうか。
親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代。そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、女の子の幽霊が…。謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかになる。不思議な町で暮らし始めた照代の日々を描く癒しと再生の物語。
★★=2.0
既刊『ささらさや』の続編、あるいは姉妹本とも言うべき作品。
共通の舞台、共通の登場人物を懐かしく思いながら、主人公・照代が身の不幸を嘆く、その生活を読んでいく。今後も「佐々良」シリーズ?として展開されるのだろうか。

無責任な両親のこと、高校進学は叶わず、田舎町で肩身の狭い思いをする照代の生活を読むと、その境遇を不憫に思いつつ、いかに自分が恵まれていたのかを実感する。
照代も町の人々の優しさ、温かさに触れ、次第に人間として大きな成長を始める。ミステリ的要素は薄いが、単なるハッピーエンドでも、悲しい物語でもない、成長と再生の物語を感じることが出来る。
物語で描かれる世界は、優しくないし、手放しでハッピーな終わり方でもない。それでも、そこに描かれているのは、人の優しさと温かさである。
あけびさんから7月12日付でコミックバトンをいただいてました。
渡す相手がいないーので、スルーしようかと思ってたんですが…
(仕事が案件に突入した、ということもあるが…)

細かいことは気にせず(苦笑)、遅ればせながら、コミックバトン!です。

1.本棚に入ってる漫画単行本の冊数
あまり数えたくはないので、概算で。手元にある分で100冊くらいか。実家の段ボール箱を合わせると……200は超えない、と思う。

2.今面白い漫画
連載してるヤツで……結構色々あるので絞りにくいけど、コミックを欠かさず買っているものの中から。
『パンプキン・シザース』とか『ブラック・ラグーン』とか。
『いばらの王』、『ハツカネズミの時間』、『宵闇幻燈草子』……
週刊誌での注目作は『ヴィンランド・サガ』、『結界師』。
少年誌?以外では、『イリヤッド』、『公家侍秘録』、『勇午』、『イエスタデイをうたって』など。
マンガばっかり読んでるから………

3.最後に買った漫画
『パンプキン・シザース』4巻。つい先日。
その前は、『銭』3巻、『ホームメイド』2巻…とか。
コミックは(あまり)図書館に置いてないので、いきおい買うハメに。

4.よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画
やはり完結しているものが良いのだろうか。

・『アドルフに告ぐ』手塚治虫
小学校の頃、父の知人宅で読破。震えが来た。
いま思うと、「人生」という漠然とした巨大で恐ろしいものへの畏れだったのかもしれない。手塚治虫では『火の鳥』(もちろん)、『きりひと讃歌』あたりが印象的。あと『ブラックジャック』『三つ目が通る』。
言うほど手塚作品を読んでいなかったりする。

・『MASTERキートン』浦沢直樹/勝鹿北星
素晴らしき良作、だと思う。『ギャラリー・フェイク』とかこの手の作品全般が好きだが、これは別格ではないかと。しょっちゅう読み返す。

・『宗像教授伝奇孝』星野之宣
マニアックな歴史解釈が良い。ストーリーよりも新解釈に期待。
たまに読み返す。連載中の『宗像教授異界考』もチェック。

・『ファイブスター物語』永野護
まだ連載中ですが。これははずせないかなと。
作者には色々と思うこともあるが、最後まで見届けたい。
最後まで行くのだろうか。小説でコレと同じ位置づけにあるのが『グイン・サーガ』だと言えばわかっていただけるだろうか。
読み返さないとわからないことが色々ある作品だし。

・ジャンプ系他少年誌いろいろ
『キン肉マン』『北斗の拳』に始まり、『ドラゴンボール』『スラムダンク』『幽遊白書』『聖闘士星矢』などなど…小学校?時代の愛読作。
中学以降はマガジン・サンデーも入り混じってもうタイトルも挙げられないほど。高校生になると、アフタヌーンとかが加わる。
私の精神構造の何割かはコレで育まれたのではないかと。

うーん、5作品ってのは難しいですね。アレもコレもと思ってしまう。
次点で『OZ』、『天は赤い河のほとり』、『拳児』、『トーマの心臓』……

5.バトンを渡す5名
これが問題で敬遠してたんですが。ネットの知り合いなんていないし。
とらえずリアル友人にアンケートしてみて、返事が来たらそれを掲載するかな。
そんなわけで、一応ストップです。すいません。

熱破損か…?

2005年8月22日 日常
20日(土)に購入したi-POD mini用の車載トランスミッター、4,980也。
シガーライターソケットから充電しつつ、FMラジオでi-PODの曲を聴ける……自家用車通勤ということもあって、前々からi-PODをカーステレオ代わりにも使おうと思っていたので、購入したのだが。
出勤して1日車中に放置したら、反応しなくなった。何故?
充電はされるようなので、トランスミッター部分が故障しているらしい。
原因として思い当たるのは、熱による破損。
まぁ夏だし、車内の温度は上がっただろうけど、それでダメになっちゃうのかー
純正品じゃあない中国製だけど、それでもなんだかなぁ…
とりあえず保証書を確認するかな。

ちなみに、Princeton PCK-FMIP 05B1001A。
こいつらが許せないのは…『不公平な世の中』そのものだ。降り積もった雪の冷たさが、人を歓ばせもすれば、絶望もさせる…。その日、食糧配給の列に背を丸めて並んでいた貧しい人々の絶望は、パンもサーカスもかなぐり捨て、怒りに満ちた“行動”へと彼らを跳躍させた。平民達を見下ろす丘にそびえる宏壮・豪奢な館。その暖かく快適な空気の中で、料理と音楽、恋とダンスに興じる帝国貴族達へ向けて……。
紳士淑女が集う絢爛華麗な舞踏会を、鋤や鍬、円匙(シャベル)や猟銃などを手にした“暴徒”が突如として襲撃。彼ら平民達の表向きの大義は、汚職を犯した経済管理庁長官パウロ侯爵への制裁にあったが、その裏には、あるいは戦災よりも解決困難な命題が潜んでいた。それを感得するアリス少尉は事態を収拾すべく、『貴族』として、誰もが想像だにせぬ挙に出た!
★★=2.0
待望の新刊。隔月連載なので単行本が待ち遠しい。
前巻から続く今回のエピソードも読み応え十分で、夢中になって読める。全体的なストーリーも少しづつ進行し、続刊が待ち遠しくなる。
コマ割的な演出には乏しいが、相変わらず台詞回しは格好良く、期待を裏切らない出来。今回も、とにかくアリス少尉が格好良い。
未読の方は1巻から、是非とも。
友人の発案で、某所に「まぐろラーメン」を食べに行く。
片道3時間?程度。
行き先は県内有数のまぐろ漁港がある街で、名物のまぐろラーメンを出す店が10軒ほどある。名前から来るこってりした印象とは裏腹に、海鮮ダシであっさりさっぱりなラーメンである。
まぐろラーメンを食べるのは2回目なので、前回とは違う店に。

古民家を移築したという店構えは、どっしりしていて、縁側風情があってオープンな感じ。照明の配線には碍子が使われていた……。
お目当てのまぐろラーメンは、中細の縮れ麺。
醤油味のスープだがあっさり味。まぐろのヅケ?が乗っている。
前の店では、まぐろのフリッター?が乗っていたので、やはり微妙に違うようだ。感想としては、前回よりも醤油風味が強く、さっぱり味とは言い難いか。縮れ麺はスープが良く絡んで良いね。

i-POD miniのケースとか、車載用トランスミッターとか、コミックとか、何だかんだと買いこんで帰宅。
消えた肖像画、失踪した令嬢、石造の右腕だけが後に残され、遺言書を入れた風変わりな箱は持ち去られた―。稀代の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが不可解な謎、奇妙な事件に挑む。そして待ち受ける運命は?
★★=1.5
副題に「15世紀末、ミラノ、レオナルドの愉悦」。
レオナルド・ダ・ヴィンチを探偵役に据えたミステリ。
まだ老境には程遠いレオナルドの偏屈ぶりと、天才ぶりが余すところなく描かれている。自らの工房で話を聞いて顛末を示唆する安楽椅子探偵ぶりも、現在に伝えられるレオナルド像に見事に当てはまる。現場に着く前に事件の全容を理解している点など、その天才ぶりはシャーロック・ホームズの物語のような洗練された味がある。
王宮付楽師兼画家であるレオナルドの立場もあり、上流階級の方々が多く登場する。漢字に振られたのカタカナのルビ(イタリア語?)も雰囲気を高めるが、長ったらしい名前が多くて登場人物に慣れるまで少し混乱。
師匠・水木しげるに始まり、養老孟司、中沢新一、宮部みゆき、夢枕獏、大塚英志、高田衛、小松和彦、西山克、唐沢なをき……怪異をこよなく愛する様々なジャンルの15人と日本について、妖怪について語り尽くす。
★★=2.0
「妖怪」について語り倒した対談集。相手に合わせて話のジャンル?を変えられる京極夏彦の抽斗の多さには脱帽。その内容は妖怪学はもちろん、民俗学や昭和史、近世文学論まで多岐にわたり読み応えの在る1冊。じっくり腰を据えて読むに値する内容。
後ろ向きに歩けば、景色がちょっと違って見えるかも…。結婚しても、夫婦は他人。心の中では別のことを考えている。距離があるからこそ見えてくる、リアルだけれどユーモラスな男と女の物語。
★★=1.5
短編集。3編を収録。どこかしら奇妙な、3組の夫婦を描いている。
どの話も妻の目線から夫を眺めている。生活の中でふと足を止めて、まじまじと夫というものを見つめてみる感じか。女性心理はどうにもつかみ所が無いものかもしれないが、どの話でも、そんな男のどこが良かったの?と聞かずにはいられない。それに答えるかのように、妻たちは「後ろ向きで」歩いて、少し違った景色を見て、次の一歩を踏み出すのだろう。
常連客の死、少女誘拐、女子高生恐喝…。次々起きる難題を処理するため、ホストクラブ「club indigo」のオーナー・晶とメンバーたちが渋谷の街を奔走する。爽快でクールな探偵物語。第10回創元推理短編賞受賞作。
★★=1.5
「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」――ということで始まったクラブ「indigo」が幾つかの事件に巻き込まれていく、というストーリー。4編を収録。
登場人物に躍動感があり、スピーディーなストーリー展開を楽しめる。読者は事件に対応する「indigo」のメンバーとともに渋谷の街を走り、事件の顛末を知ることになる。その点ではミステリではなく、探偵小説と呼ぶにふさわしい作品。渋谷の街の描写は結構細かいようなので、渋谷を良く知る人にとってはプラス・アルファの面白みがあるかもしれない。
読んでいる間の疾走感と読後の爽快感が心地よい良書。
必読、これが大人の社会科見学だ! 鈴木みその熱筆が冴える、大人気・銭勘定マンガ最新刊ついに発売! 第3巻では、世間知らずの女の子・小夏と彼女に群がる人間たちの空騒ぎを描いた[カフェ篇]、そして右肩上がりのペット業界に斬り込みつつ、血統と育ちの問題に迫る[ペット篇(第3話まで)]を収録。大ボリューム192ページでお値段据え置き!!
★=1.0
経済のカラクリを、身近なテーマでわかりやすく紹介するシリーズ。1巻の商業雑誌編、2巻の同人誌編に比べると、ややテーマは一般的になっている。単に××の原価は○○円、△△の費用は□□万円といったデータを並べるだけではなく、ストーリーに絡めて1本の読み物に仕上げている辺りは、作者の力量が光る。
個人的には、声優業界やネットカフェ、オンラインゲームの裏側的な、偏った業界の経済的側面を紹介していただけると面白いのだが。
大学院生・佳那の「どきどき」かつ「ミステリィ」な日常。
窪居佳那は大学院のドクターコースに在籍中。指導教官である相澤助教授に密かに憧れを抱いている…と思っているのは本人だけで、助教授の前で佳那が挙動不審になることは講座の全員が気付いているのだが……?
★=1.0
ミステリ風味のラブコメといった感じだろうか。まさか森博嗣にラブコメが書けるとは……

主人公のドキドキがあまり伝わってこないのは、私が男性だからだろうか。微笑ましいと思える以上に、「イタい女性」に見えてしまう。規則的で充実した日常を打ち破る予想外の出来事。アクシデントでもトラブルでもなく、イベントと呼びたくなるような出来事。そういったものにドキドキするという感じは理解するが、主人公の暴走ぶりとエンディングは、あまりに短絡的に見えないだろうか。思わずツッコミを入れたくなってしまったあたり、読者を物語りに引き込むパワーは十分。
そして、読後感はなぜか爽やか。

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