書店でコミック版を発見して、
ほほぅと思って図書館で借りてきて何となく再読。

喪失感をテーマにした12の短編。
「失った」ということは、かつては「得ていた」ということ。
大切な「得ていた」ものごとを想いつつ、次へ次へ。
次に進めたとき、「失ったこと」は「思い出」というものに変わるのだろうか。

切なさと悲しさが混ざったような読後感。
友人諸氏と買い物がてらゲーセン遠征。
お目当ては、近所のゲーセンには未入荷の『ゾイド・インフニティ』。
ライオンとかトラとか、機械獣を操縦して1対1で戦うぜ。

到着して筐体を確認すると、早速ICカードを作成。
機体は何にするかな〜やっぱり犬猫科の4足獣でしょう!
ゴリラ?論外論外。ということは、ライオン(2種)、トラ、オオカミ………
何となく、全ての能力が平均以上と言う触れ込みのセイバータイガーに決定。
とりあえず、ということで。長くやるかどうかわかんないし(苦笑)

カードもできたし、早速プレイ。
操作感覚がバーチャロンとは全然違う。
獣型なので、走らせているだけで結構楽しい。
操作系が単純な分だけ、バーチャロンよりやりやすいかなぁ。
勿論、単純ということは深みが無いということで……
システム的な完成度はバーチャロンのほうが上かな。

何回かプレイするうちに、追加武器が支給される。
何気に換装してみたら、これが強い強い。
弾数こそ30射しかないが、ヒットすればゲージの10%以上を奪う。
早いうちに良い武器を手に入れたことで、大分、楽になった。
レーダーを見ながら走って回避。急停止したら牽制攻撃で様子を見て、ドカン!と大砲。
ミサイルを乱射しながら接近して、前足の爪でガキン!
楽しいなぁ、コレ。
結局、ストーリーモードで2回目のボスに辿り着ける位までプレイ(汗)
続きはまた今度。地元に入荷したらやるかな。

ゲーセンを出て、昼食に牛カレー丼を食べ、書店、模型屋とまわって岐路に。
コミックで、買おうかな。と思うものが数冊あったけど、連載を読んでいるので、とりあえずスルー。
模型店では、懲りずにジオラマ用のパーツを物色。作成には結構な費用と時間がかかりそうだ。それ以前に、技術が絶対的に不足しているんだけれども。

以上、友人達と遊び倒した休日。
そうそう、台風接近中だってさ。
彼女がいて、仕事は看板書きのアルバイトで、姉と同居している27歳の男。
(まだ)結婚する気は無く、仕事にも(あまり)興味が無い。
母親は放任主義、姉は孤立主義、主人公は楽観主義。
家庭崩壊?な感じなのに、それぞれがそれなりに楽しそう。
(それぞれがそれぞれの楽しみを優先した結果、崩壊したとも言える)
読み始めは、ありえない家庭像、若者像じゃないの?と虚構じみて捉えたが、
読み終える頃には、あぁコレはコレで「いま」のリアルなんだなぁ、と思った。
バンビの剥製とともにモラトリアムを抜けようとする、主人公の行く手に幸あれ。
久し振りの倉坂鬼一郎。
今回はミステリということで、作中に著者からの挑戦?を示す文章が。
犯人の数を示したりとか、趣向としては面白いんだけど、テンポが悪くなっているのは残念。
そういえば一昔前は結構見たよね、袋とじのあるミステリ。

倉坂慣れしている人は、序盤で犯人(というか首謀者)がわかってしまう可能性アリ。
純粋なミステリマニアは……怒って本書を投げ捨ててしまうかもしれない(苦笑)
そういう意味では、殊能将之『黒い仏』に近いモノがあるかも。
トンデモ精神科医の、いいかげんな治療を描いた連作短編5編。
水泳中毒、陰茎剛直症、ストーカー妄想、携帯電話中毒……
現代病とでも言うべき病に悩む患者達を、トンデモ医師が癒していく。
この精神科医の台詞と治療内容、どこまで本気なのかわからないが、
結果を見れば、実は名医なのかもしれない。
過程を見るにつけ、とてもそうは思えないが。

現代病理を小難しく考えることなく、コミカルで楽しく読めた一冊。

忘れてた(汗)

2004年9月1日 仕事
本日より3日間ほど、地元の国立大のM2の学生さんがやって来る。
現場作業ではなく、修士論文のための資料調査。
2週間ほど前に安請け合いしたまでは良かったが、
台風の事後処理ですっかり忘れていた(苦笑)のはナイショだ。
資料の準備とセッティングにてんてこ舞い。

台風一過。

2004年8月31日 日常
昨日までの台風が無かったかのように良い天気。
まさに台風一過。というか、暑い。暑すぎる。
フィールドワークの現場を臨検。
大事には至っていないものの、多少の被害が……どうしましょうかね、コレ。
とりあえず、一日がかりで現場の復旧に努める。
道路や水道の復旧に比べれば楽なもんだ。

わが社が管理する、その他の施設でもガラスが割れる等の被害があったようだ。
どれも大事にならなくて幸い。
就業後、上司連中が被害報告及び修繕復旧の会議をしている横で残業。
17日がプレゼンなんで。準備しておかないと。
……台風18号が週末に九州接近らしい。
17日がプレゼンなんですよ?
現場の復旧はしばらく見合わせようかなぁ。
復旧後に18号で被害がでたら笑えないし。

携帯は午前中いっぱい機嫌が悪かった。午後には普通に。
町内にも昼過ぎまで停電していた地域があるらしい。
今日中に復旧予定とのことだが……

自転車並。

2004年8月30日 日常
台風16号は自転車並みのスピードで九州に上陸。
出社しようとしていたところへ、仕事先から自宅待機の命が出される。
建物の外は大嵐。
外からガシャンガシャンと不吉な音がするので、窓から覗いてみる。
トタン板様が空中遊泳中。あぁっ!ウチの車には当たらないでっ!
慌てて飛び出して、トタン板様を確保&地表拘束。人騒がせな。
ちなみに、体感風速は40mオーバー。雨粒が痛い。

停電は復帰したと思いきや、すぐに停止、また復旧を繰り返す。
夕方には台風は去ってしまわれるらしいので、完全復旧はその後かな。
フィールドワークの現場が気になるが、さすがに車で出て行くわけには行かない。
どう考えても現場の方が室内より危険だし。
電気がないので炊飯器が不稼動。備蓄カップラーメンでも良いか。
とも思ったが、折角なので昨夜買っておいたパンをかじる。備えあれば憂い無し。

16時頃だったか、この頃には電気の安定供給が復活。
その後、嵐が収まったのを見計らって現場を見に行く。
道路には瓦や木の枝、果ては木そのものが散乱。車に傷がつきそうだ(泣)
現場のプレハブ事務所&簡易トイレは無事。良かった。
事務所横の周知用看板が空き地の隅に片付けられていた。
吹っ飛んで道路に出たところを、近所か通行車両の方が片付けてくれたようだ。
ありがとうございます。

18時頃、職場から入電。今から仕事!ということになり、慌てて準備。
ところが、5分後に「やっぱりナシ」の入電。う〜ん。
この後、なぜか携帯が不通になる。圏外表示。
台風でアンテナでも吹っ飛んだんですか?>docomo様

19時頃には風も止み、穏やかな夜に。
町内には、まだ停電中のお宅もあるとのことですが。

浸水・雨漏りもなく、どうにかやり過ごしましたとさ。
ここ5年内で、久し振りに台風らしい台風だったなぁ。
被害に遭われた方及び地域の復旧を祈りつつ。
後ろ向きな女子大生の日常。
あまりに日常過ぎて、少し冗長な感じ。
自分の居場所を確立できず、未来にもあまり希望を持てない主人公。
ラストシーンまでずっと、ここから「物語が始まる」感じで、
起承転結の「転」と「結」が無いような、少し収まりの悪い感想。
延々と「承」を見せられて、この先もずぅっと「承」が続きそう。

そういう作品もアリだと思うし、
作者にとっては、これですんなり収まった物語なんだろうけど。
個人的には、もう少し書いて欲しかったかな。

台風接近中。

2004年8月29日 日常
台風16号が接近中。
実家に帰省していた弟が、30日の予定を繰り上げて急遽帰ることに。
嵐の前の静けさという趣の中、空港に到着したところ、時すでに遅し。
全便欠航ですよ。
本格的に降りだした雨の中、遠回りをして叔父の洋食屋で遅い昼食。
日替わりランチのメインは、海老の卵とじトマトソース(うろおぼえ)
我ながら結構余裕あるなぁ。ま、たいして雨降ってないけれど。
と思っていたら、ついに強風が吹き荒れ始め、嵐の様相に。
嵐の中を、弟とともに実家に帰宅。
風が強くなってきたものの、「やばい!流される!……なんだこれは!?」
と、鳥人間ネタを飛ばすくらいには余裕があったとさ。

夕刻、嵐の中を自室に帰宅。
一応の食料は備蓄されているが、そのまま食べられるパンと水だけは調達しておく。
電気はともかく、水道とガスが使用不可になる状況はゾッとしないものがある。
一人暮らしだし最低限の用意はしておかないと。
結局、台風の上陸は明日未明になったようだ。
何だか知らんけど、遅れてる。明日までは大変そうだ。
大きな被害が出ないことを願いつつ就寝。

風がうるさくて眠れない……

台風と鳥人間。

2004年8月28日 日常
台風が接近中だが、まだまだ風は弱い。
雨?降ってません。むしろ晴れている。
襲来は明日の夜以降になりそう。

実家に帰省中、テレビで「鳥人間コンテスト」を見る。
話には聞いていたけど、こんな風にやってるんだねぇ。
学生もオジサンも非常に楽しそうに飛んで(落ちて)いる。
離陸(?)ミスで10m程度で水没しても、楽しそうに苦笑い。
なんか良いな。正直な話、羨ましい。

そんな中でのベストヒット。
離陸>強風にあおられ墜落>圧潰>水没。その間の搭乗者の台詞。
「3、2、1、スタート!
………あ!…ヤバイ!ヤバイ!……流される!………なんだこれは!?(墜落)」
「なんだこれは!?」ってのが、鬼気迫った上で演技がかってた(苦笑)
まるで、高空で宇宙人に遭遇した戦闘機乗りのようだ(苦笑)

過飲過食。

2004年8月27日 飲食
毎年恒例の同期採用者飲み会、夏の陣。参加者5名。
ちなみに、同期飲みは誕生祝も兼ねて年3回開催。
台風接近中にもかかわらず、ビアガーデンで飲み放題。

だんだん風が強くなっているようだけど、気にしない気にしない。
台風は30日の日曜に九州上陸だとか。自室も台風対策しておかないと。

とまぁ、そんなことはとりあえず忘れて、大いに飲む。
誕生祝該当者2名にはプレゼント贈呈もありで、プレゼントを選んだのは私。
「大きくハズしそう……」と不安だったものの、概ね喜んでもらえたようでまずまず。
アルコールの推移は、生ビール×2、日本酒2合、カクテル×3……
ロールケーキ食べたり、また旅行に行こうという話になったり、
もうナニがなんだか。なんともはや、支離滅裂な飲み会でしたっと。

2件目はショットバーに移動して、少々プライベートな話などを。
ラムトニックを飲んでいたら、さらに回ってきたのでペシェウーロンでスローペースに転進。
仕事の話も含めて、何やかやと話をしているうちに日付が変わってしまったので、
それではお開きということで……

あれ?梅酒サワーとフライドポテト?
何故にファミレスでカレー食べてるの?
…………。

帰宅したのは26時過ぎ。
倒れこむようにして意識を失う(就寝)
短編集。苦しみから立ち上がり、また歩き始める7編の物語。
どの話も、かけがえのない「何か」を失った主人公が立ち直り、
また歩き始める優しく暖かいストーリー。
残念ながら、優しいストーリーは甘すぎて、少々安直な感じ。
枚数の都合もあるのか、「泣ける」話の割には、妙にあっさりした読後感。
正直なところ、枚数増やして登場人物をさらに掘り下げてくれればなぁ。という感じ。
雑誌掲載ということなので、仕方のないことでしょうが。

7編の中でオススメは「ハートストーン」
この話だけは思わず涙を流してしまいました。
今思うと不覚。ちょっと悔しい(苦笑)
『図書室の海』所収の「ピクニックの準備」で予告されていた長編。
某進学校で行われる、80kmを夜通し歩くという「歩行祭」。
高校3年生の主人公達の姿が、生き生きと描かれている。

ホラーでもファンタジィでもなく、ミステリでもない。
純粋なスクールライフの物語。
スクールライフといっても、「ただ歩くだけ」の2日間ではあるが。
主人公をはじめ、主要な登場人物は男女とも、生き生きと格好良く描かれている。
登場人物は高校生活最後のイベントとして(歩きながら)、悩み、考え、友を想い、歩き続ける。
テンポの良い会話の応酬、ふと漏らす本音や、照れ隠しの軽口。
そこにノスタルジックな輝きを感じてしまった。
高校生活最後のイベント。ハイにならないはずがない。
不思議な出来事も、事件もなく、主人公達は歩き続ける。
交わされる会話の端々に、少しづつ本音をのぞかせながら。
抱えた感情の重荷を少しづつ軽くしながら。
フランス製作のホラー。B級な感じが良。
フランスはブロセリアンドの森でアーサー王の遺跡が発見され、発掘調査が始まる。
そして、謎の怪物による殺人が……というストーリー。

主人公は考古学専攻の女子学生だが、何故か格闘技が達人並。
登場する女性3人が軒並み強くて、後半はアクション映画に(苦笑)
男?男性陣は全体的に情けないヤツばかり。
約90分とやや短めだが、中盤までは実に良い感じ。
残念ながら中盤で謎が解けてしまうので、あとはアクション満載に。
ちなみに、「アーサー王云々」はまったく関係がなかった。

好きなシーンは、ラストシーン付近の大学教授。
これだから「学者ってヤツは……」と苦笑。

急遽、送別会。

2004年8月24日 飲食
職場に研修に来ている方が本日までということで、急遽飲み会を設定。
当日計画、当日出席確認、当日開催。いい根性してる。
今宵の会場は海鮮居酒屋で、刺身やカブト煮、鳥天の揚げ出し(?)等をいただきました。
酒の方は生ビール2杯で轟沈。おあとは焼酎をロックでちびちびと。
酒、弱くなったなぁ。

そんなわけで、昨夜作った「鶏肉抜き親子丼」はお預けになりました。
とりあえず器に移して、冷蔵庫へ投入。
土鍋でもあれば雑炊にするのになぁ。
結局、バーベキューの野菜の残りをもらって(引き取って)きたので、今夜をコレで飯を食う。

とりあえず、南瓜の煮付けを作ってみる。
すでに皮を取ってスライスされているため、ちょっと煮崩れちゃったけど、
気にしない気にしない。まぁまぁ美味く出来ましたっと。

輪切りタマネギでコンソメスープでも、と考えていたら、冷蔵庫に卵があまってるのを発見。
先週、安さにつられて1パック買ってしまったんでした。
普段は、使い切らないという理由で6個入りとかを買ってるんですが、
コスト比較の結果、安さに屈してしまいました。
卵を発見したので、急遽変更。
明日の夕食として、親子丼を作成しておこう。

……鶏肉が無いや(苦笑)
ま、いいか、ということで、鶏肉なしの親子丼へ転進。
それは卵丼では?と思った方。
個人的には、親子丼に鶏肉入れないヤツと卵丼は違うと思っとります。根拠は無いですが。
もっとも、大手ファーストフードのチーズバーガーからチーズ抜いたら、
ハンバーガーになる気はしますが。
根拠どころか基準も無いですな。個人的な何となく(汗)

そんなわけで、明日の夕食(あるいは朝食も?)は、鶏肉抜きの親子丼です。
残ってる野菜は、輪切りの茄子と断ち割ったピーマンだ。
中華風に辛味で炒めるか?
あるいは……カレー?(苦笑)

DVD『アザーズ』

2004年8月23日 映画
原題は「the others」今年はホラー観てないぞっ!ということでレンタル。

1945年、第2次大戦末期のイギリス、古びた洋館、戦地から戻らぬ夫、
光アレルギーの子供達、消えた使用人達、そして、屋敷を歩き回る見えない何か………
舞台装置は最高。ゴシックホラーのお手本のような設定。
ストーリも後半で怒涛の展開をみせるなど、よく出来てる。

カーテンを閉め切った洋館に、光と影、白と黒のコントラストが映える。
母親役のニコール・キッドマンがすごく綺麗。
ちなみに、監督は『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナバール。
『オープン・〜』を『バニラ・スカイ』としてリメイクしたトム・クルーズが製作総指揮。
色んな所でつながっているもんですな。

あまり「怖い」という感じじゃなかったけれど、
やっぱり、ゾクッとくる感じのホラーは良いですねぇ。
職場の先輩宅にてバーベキュー。
何でも、お盆で妻子が帰省中だとか。羽目を外す気ですかー?(苦笑)

肉と野菜を大量に準備して、炭を熾して、女性陣が刺身拵えてくれて、
キンキンに冷えた缶ビールを開けてかんぱーい!
といったところで、小雨がぱらつきはじめました(泣)

慌ててガレージ付近に避難したものの、雷まで鳴り出す始末。
仕方なく片付けをして、室内でホットプレートにて焼き焼き。
ちょっとしょんぼり。
だがしかし、奮発して良い肉(=高い肉)を買ってきていたので、
大変美味しゅうございました。
結構馬鹿話をしていたような記憶が……
22時過ぎにお開きとなって、後片付け。

え?野菜があまってる?
持って帰れって言われてもなぁ……
筆者のホームページ他で、WEBに公開していた日記をまとめたもの。
欄外には、筆者によるツッコミ脚注も加筆されている。
かなり楽しく読むことができた。
内容には、多分に嘘が含まれているとのことで、明らかに嘘の部分もあり。
あとがきでも述べられるように、筆者ではないキャラクター、「小生」の
日記として、「小生」の感情や目線が混在している。
個人的には、筆者お得意の「人を食ったようなあとがき(褒め言葉)」を
集めたかのようで、実に面白かった。

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