山田悠介『スイッチを押すとき』
2005年9月22日 読書 コメント (2)君たちはなぜ生きているんだ?増加する青少年の自殺に終止符を打つため、政府が立ち上げた恐るべきプロジェクトとは…。生きる意味を問う衝撃のストーリー。☆=0.5
読みやすいが内容が薄い。
設定は面白いというか、面白くなりそうではあるものの、肝心の中身がよろしくない。書かれていることを納得させるだけの説得力に欠けるため、近未来の設定にリアリティがなく、結果、全体に短絡的な雰囲気を感じさせる。一応、ストーリー的な盛り上がりはあるものの、序盤で十分に予測できる内容のため、特に驚きもなく、「あぁ、ハイハイ。そうね」と読み終わってしまう。
「生きる意味を問う」には、文章力と発想があまりにも不足していると思うが、どうか。残念ながら、他人にはオススメできない一冊である。
コメント
山田作品は初めて読みましたが、面白くなりそうだったのに、バトルロワイヤルを砂糖水で薄めたような、なんとも惜しい感じが残りました。
人に薦めるには今一つですね。