猟奇殺人の現場に遺された“悪魔の紋章”の意味は?闇の貴公子 ベルリンの恐怖に挑む!まったく新しいダーク・サイド・ヒーロー誕生。夜と霧、そして……断末魔。黄金の1920年代退廃の大都ベルリンに惨殺された娼婦ひとり。遺体の傍らに残されたのは鮮血でしるされたGJの文字!旧友を殺され憤怒に燃える若き女伯爵ウルリーケを襲う奇怪な事件の連続。闇にうごめく殺人鬼。陰謀をたくらむ暗黒の騎士団。窮地におちいった彼女を救うべく乗りだしたのは幼なじみ「猫子爵」こと鷹宮洋一郎!超絶の青年魔術師があばいた戦慄の真相とは!?

作者の趣味とも言うべき歴史薀蓄(?)が、あまり本編と関係ないのはいささか残念か。その点ではマニアック度は低め。レーベルの読者層を鑑みての配慮だったりするのだろうか。そういえば、文体も若干崩し気味の印象を受ける。
エピローグで続編に向けての「引き」があるので、シリーズ化する予定と思われる。
余談だが、GJと聞いてグッジョブ!を連想したのは不覚。

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