神戸に住む大学生が、身の回りの出来事を静かに書き綴るシリーズ最新刊。

今回の7巻は非常に重い。主人公の落ち込み方も尋常じゃない。
それだけ大きな出来事がおきたということなのだが……
普段の書き口にリアリティがあるだけに、主人公の受けたショックもリアルに、ストレートに伝わってくる。
そんなわけで、神戸ガイドブック的な内容は薄く、既刊とはやや趣を異にした一冊。

大切なものを失っても、やはり人は歩いていかなければならない。
迷うことも、立ち止まることもあるけれど。
歩けなくなったときは、ちょと休んでみればいい。
また歩き出すために。

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