歩いててふと気がついたら、あたし幽霊になってた! 頭がぼやけてて何も思い出せないし、下を見たら自分の体がないじゃないの。生垣やドアをすり抜けて家のなかに入ると、だいっ嫌いな姉さんや妹たちが相変わらずのケンカ。誰もこっちに気づきゃしない。でも、どうして幽霊なんかに!?おかしくもほろ苦い現代ファンタジイ。
『ハウルの動く城』がらみで図書館に入荷された模様。
記憶が曖昧で自分が誰だかわからない幽霊、という設定はありがちだが、物語の進め方と文章表現には、さすがと思わせるものがある。
物語の展開はめまぐるしく、次から次へと物語が繰り広げられていく。思わず、小学生がこの展開についていけるのかを心配してしまう程。
ご都合主義でやや強引な部分もあるが、たまにはこんなのも良いか。
何となく、「ナルニア国物語」とかを読みたくなってしまった。

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