黒武洋『パンドラの火花』
2004年12月20日 読書凶悪殺人を犯す直前の自分を説得し、反抗を阻止せよ!期限は72時間。成功すれば釈放。失敗なら死。過去へと送られた死刑囚は、その全てを知る青年に対峙した…。奇想サスペンス。死刑制廃止→囚人増加→刑務所がパンク状態→時間遡行して罪を消滅させる。という設定は秀逸。
引き起こされるタイムパラドクスについては無視。
というか、知らん振り。
複数のストーリーがもっと絡み合うかと思いきや、それぞれが意外にもあっさりとした終結を迎える。もう少し伏線っぽくしても良かったのでは。ラストもやや唐突でわかりづらいのではないだろうか。
設定が良いと思えるだけに、やや残念な読後感。
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