船迫弘『天孫は南の島からやって来た』
2004年12月15日 読書
在野の研究者による古代史解読。
副題に「独自の方法で歴史年表を読み直す」とある。
各章をバラバラに読んでいたが、ようやく読了。
序盤では歴史資料から古代史を読み解いていく。
資料を付き合わせ、考察を加えていくスタイルには好感が持てる。
また、記年法への考察もあり、なるほど「独自の方法で歴史年表を読み直す」か、と思わせる。
残念ながら、タイトルに沿っているのはここまで。
中盤は日本文化論に言及したかと思えば、後半では戦争体験と感想を述べる。
しかも、皇国史観が色濃く圧し掛かるような表現である。
歴史愛好家のエッセイを思わせる後半はともかく、序盤の思考法は興味深い。
内容的には、「第2章 稲作の源流は江南から」「第3章 天孫降臨神話の源流」等が楽しめた。「第11章 天皇とは」「第12章 国、やぶれて山河あり」「第13章 昭和天皇とダグラス・マッカーサー」あたりについては、本の趣旨が違ってきているとしか思えない。
副題に「独自の方法で歴史年表を読み直す」とある。
各章をバラバラに読んでいたが、ようやく読了。
序盤では歴史資料から古代史を読み解いていく。
資料を付き合わせ、考察を加えていくスタイルには好感が持てる。
また、記年法への考察もあり、なるほど「独自の方法で歴史年表を読み直す」か、と思わせる。
残念ながら、タイトルに沿っているのはここまで。
中盤は日本文化論に言及したかと思えば、後半では戦争体験と感想を述べる。
しかも、皇国史観が色濃く圧し掛かるような表現である。
歴史愛好家のエッセイを思わせる後半はともかく、序盤の思考法は興味深い。
内容的には、「第2章 稲作の源流は江南から」「第3章 天孫降臨神話の源流」等が楽しめた。「第11章 天皇とは」「第12章 国、やぶれて山河あり」「第13章 昭和天皇とダグラス・マッカーサー」あたりについては、本の趣旨が違ってきているとしか思えない。
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