恋愛小説の短編集。9編を収録。
どれも過去の恋愛に想いを馳せる、追憶のストーリー。
どちらかと言えば、ある程度年齢を重ねた人向けだろうか。
日常を切り取った、ちょっと良い話「男の厄年」、
若く幼い日々をしんみりと思い返す「葉桜」が良い感じ。

ちなみに、本書は文字が大きく、ページの割に内容がない。
「傲慢」「逢瀬」「厨房」といった文字にはルビが振られている。
読者層をどの辺りに想定しているかわからないが、
「読みやすい」ということは良いことである。

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