別冊宝島ムック。サブタイトルに『「平成天皇家の苦悩」から「皇位を巡る歴史ドラマ」まで』とある(長い……)
図書館で目に付いたので借りて読む。

やや皇室賛美的な書き方が目につくが、天皇論を論じた内容ではなく、まず現行天皇制ありきというスタンスであるためか。
天皇家の現状や皇位継承システム、皇室費の何たるか等々、興味深い内容をわかりやすく解説している。
また、皇室関連の歴史解説(神武vs崇神、継体王朝説、南北朝等々)もわかりやすくて良い。

結局のところ、男系男子相続の現状では遠からず行き詰るのは目に見えているはず。愛子内親王の誕生もあり、ここはひとつ男系女子も即位できるようにすれば、なんとかなるのではないかと。
男女差を廃すべきとは思うが、女系子については、現行制度維持にとどまるかな。女系子も継承できるとなると、臣籍降下の問題が……勿論、臣籍降下を廃するという手はあるが。

天皇家賛美なスタンスには少々首を傾げるが、歴史上から現代に至る「皇室」というシステムに関する資料として、優秀な一冊。

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