正式タイトルは『ばら色の人生―La vie en Rose―』
故人である氏が生前書いた戯曲集。3編の舞台演劇作を収録。

どの話にも「あたたかさ」があふれている。
色々と紆余曲折はあるけれど、最後には、
人間の善なる部分を信じたくなる作品ばかり。
筆者は、人の善性を信じていたんだろう。と思わせる。
あるいは、信じたいからこそ「あたたかい」物語を生み出し続けたのだろう。と。

小難しいことは抜きにして、単純に楽しい話ばかり。
残念ながら、私がこれらの劇を観る機会には恵まれなかったが、
ぜひ見てみたいと思わせるパワーが本書にはある。
そして、自殺と言う道を選んだ鷺沢萌と言う人物に、
もっと多くの脚本を書いて欲しかったと思わせる一冊。

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