相田裕『GUNSLINGER GIRL』4巻

銃と機械の身体を与えられた少女達の物語、待望の4巻。
様々な理由で身体を失った少女達は、政府の手によって過去を失い、機械の身体に新しい名前と銃を与えられ、テロリストとの戦いに赴く。
大量の薬を投与され、条件付けと呼ばれる洗脳を施された結果、時に記憶や感情を失いながら。
暗くて、悲しくて、切ない設定の物語。
それでいて、行間(？)にはあたたかな優しさが描かれる。
優しさがあるだけに、遣る瀬無さが募り切なくなる、そんな世界。

今回は少女達の一人トリエラの過去や、
担当官ジョゼ、ヒルシャーの過去が明かされる。
特にトリエラとヒルシャーの話は、
思わず1巻から読み直してしまうほど、よくできたエピソード。
興味を持った方はゼヒ1巻から。読んでみて損は無い。