図書館で何となく手に取った一冊。
今現在、結構有名な作家の一作目らしい。
以前、芥川賞候補になり、その時はを惜しくも逃したらしいが、
将来的には芥川を獲るのではないかと思わせる。

本書の文体は読みにくく、内容は生々しい。
何だかとてもブンガクっぽくて、私の苦手なタイプだ。
だがしかし、読んでいて面白いのだ。
飽きて、あるいは嫌になって投げ出すようなことはなかった。
もっとも、爽快感はなく、むしろ疲労感の漂う読後感だった。
表現される世界は難解だが心地よく、それでいて疲れる世界だった。
これも毒気にあてられたと言うのだろうか?

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