猫の似顔絵師、猫探し、猫明神、毒猫と、猫づくしの時代物。
江戸時代ミステリと言えない事もないが、描写はやや散漫。
物語の展開は早く、一気に読めた。
アクション性が薄いこと、逃亡劇の緊張感がないことなどは、やや残念。
登場人物が長屋住まいの町人達を中心としているので、
町人生活の一端を垣間見た気になる。
江戸の町人が駄洒落好きということが良く判った。

コメント